事業実績(2017年度)


中越市民防災安全大学(防災リーダー育成)

 長岡市負担金交付事業】

中越地震の教訓を伝え、地域防災リーダーを育成するため、2006年から「中越市民防災安全大学」を開講しています。卒業生には防災士の受験資格も付与され、希望者は最終日に防災士試験を受けることができます。

 12年目となる2017年度は、8月26日から9月10日にかけての各週末5日間で延べ20講座を開講し、43名が新たに中越市民防災安全士として登録されました。第1期からの修了生は延べ人数で584名です。講師として県内外から著名な専門家を招き、災害のメカニズム、復旧・復興のプロセス、市民活動の様子など幅広いテーマで講義が行われました。中越地震の被災地視察や普通救命講習、災害食などの実技も取り入れています。


地域防災まちづくりフォローアップ事業

 新潟県委託事業】

市町村が自主防災組織活動等の支援を行うにあたり、抱えている課題の解決や事業のフォローアップ等を行うことにより、市町村の取組を支援し、地域防災力の向上を図ることを目的に実施しました。

 自主防災組織を支援するにあたっての課題の詳細を把握するため、新潟県内の市町村を対象にアンケート調査を実施。また、自主防災組織の育成・支援に意欲のある3市町村を選定し、当機構職員を派遣して企画立案から運営支援まで総合的にサポートしました。さらに県内市町村の防災担当者による意見交換の場として、地域防災交流会議を開催するとともに、自主防災活動の必要性や支援施策等を学ぶための行政職員研修会を企画・運営しました。


地域防災力強化支援事業

 長岡市委託事業】

自主防災組織の意識啓発・育成を目的とし、自主防災活動の活発化と災害対応力の向上のため、自主防災活動アドバイザー派遣、自主防災組織の研修会、地域防災講座インストラクター養成を行いました。

 アドバイザー派遣では、長岡市内の5地域を選定し、当機構職員を派遣して(各地域に複数回)助言やワークショップ等を行いました。また、長岡市及び中越市民防災安全士会と共催で、秋・春の2回、自主防災組織向けの研修会を開催するとともに、地域防災講座インストラクター養成講座を開講。地域や学校において指導者の役割を担える人材を養成するものであり、防災ゲーム「クロスロード」の講師として16名のインストラクターが誕生しました。


避難所運営体制連絡会企画運営委託業務

 新潟市委託事業】

災害時の避難所運営を円滑に行うためには、地域住民(自主防災組織、コミュニティ協議会等)、施設管理者、行政職員の三者が協力し、地域住民主体の避難所運営体制を築くことが求められます。そのため、事前に運営方法について三者で共通認識を持ち、顔の見える協力体制を築いておくための検討会を企画・運営しました。

 対象避難所は、新潟市内の中央区、西区を除く6区の全避難所(269避難所)。避難所ごとに上記3者に集まっていただき、各区単位でワークショップ形式の検討会を開催し、避難所運営の基本的考え方を確認するとともに、避難所のレイアウトを再点検するための模擬訓練を実施しました。


わが家の防災力向上事業

 新潟市東区委託事業】

災害から自分や家族の命を守るため、地域の防災力の向上及び防災活動の持続性を高めていくことを目的に、当機構職員が講師をつとめて合計12回の防災講座を実施しました。

 同一地域に居住する住民を対象として、地震、津波、洪水についての基礎知識の学習を行うとともに、避難経路の検討、図上訓練を行いました。地震・津波編では、熊本地震、中越地震、東日本大震災などの過去の災害の教訓を学び、家庭での防災対策、地図上で避難経路の検討を行いました。地震・水害編では、水害発生時に的確な避難行動ができるよう、クロスロードを用いて避難情報等について学んだ後、避難場所や経路を確認しました。


南区総合防災訓練及び白根高校防災学習支援業務

 新潟市南区委託事業】

災害に強いまちづくりを目指し、災害時に自助・共助による安心安全なまちづくりを進めるため、地域防災の担い手として白根高校の高校生を防災ボランティアとして育成するとともに、総合防災訓練を通して地域全体の防災意識の向上を図りました。

 南区総合防災訓練(2017年7月9日・10月1日)では、計5地区の自主防災訓練に当機構職員を派遣し、地域防災に関する講演及び防災グッズ作成等の指導を行いました。また白根高校において高校生の各学年を対象に防災ボランティア講座を実施するとともに、防災訓練当日における避難所開設・、設営、避難者受入補助、段ボールベット作成などの指導を行いました。


防災士フォローアップ研修・スキルアップ研修

 上越市、新発田市、村上市、妙高市、田上町

新潟県内の半数以上の市町村において、防災士養成講座の実施など防災士の育成に取り組んでいます。しかし誕生した防災士を地域防災力向上にどう活かしていくのか、防災士にどのように活躍してもらえばいいのかで悩んでいるケースが多く、防災士の活用が共通の課題となっています。

 新潟県内の市町村から要望もあり、防災士の活用・活躍のための新しい取組として、「防災士フォローアップ研修」「防災士スキルアップ研修」を始めました。市町村の担当職員と話し合いながら、その地域にふさわしいプログラムを企画・提案し、実行しています。防災士の役割をワークショップ形式で考えたり、机上訓練を行ったり、避難所運営を学んだりしました。


IoTを活用した地域防災システムに関する実証実験及び検証

 国立研究開発法人防災科学技術研究所委託事業】

防災科学技術研究所が遂行している「「攻め」の防災に向けた気象災害の能動的軽減を実現するイノベーションハブ」の構築に向けて、長岡サテライトのマネジメント及びコーディネートを担当しています。

 具体的には「①消雪パイプ稼働用の降雪センサーに通信機能を付加し、センサーの情報をクラウド上に一括集約するシステム構築の実証実験」、「②民間気象会社と連携して路面温度予測を道路管理者等に提供する実証実験」、「③市街地を流れる河川の水位を検知して住民に周知するまでの一連のシステムを構築し、地域住民、専門家、技術者が協働で課題解決を導き出す実証実験」の3つの実験を進めています。