日 時:5月22日(木)午後2時~4時
会 場:長岡リリックホール コンサートホール
対象者:自主防災会長、町内会長、避難施設管理者、民生委員地区代表、避難施設担当職員

【概要と目的】
本研修会は、地域に根ざした防災活動の推進を図るとともに、災害時に円滑な連携体制を構築することを目的とし、毎年実施しているものです。
当日は、多様な立場から防災に関わる方々が一堂に会し、講義・事例発表・意見交換を通じて、知識の共有と顔の見える関係づくりを行いました。
【開催内容】
■ 基礎講習(30分)
テーマ:「自主防災会の役割と情報伝達の重要性について」
講師:中越市民防災安全士会 会長・岸 和義 氏
→自主防災会が果たすべき役割や、災害時の迅速な情報共有の必要性について、具体的な事例を交えて講義が行われました。
<地域の優良事例に学ぶ>
■ 事例発表①(15分)
テーマ:「LINEを活用した情報伝達について」
講師:蔵王2丁目自主防災会 干場 良信 氏
→地域内での迅速な情報共有手段としてLINEを導入し、実践している取り組みが紹介されました。
■ 事例発表②(15分)
テーマ:「住民アンケート調査と避難困難者対応について」
講師:山田1丁目町内会 今井 栄一 氏
→住民アンケートを通じたニーズ把握と、避難支援体制の整備に向けた取り組みについて報告がありました。
■パネルディスカッション(20分)
テーマ:「自主防災活動における課題と解決に向けた取り組み、経緯や背景について」
コーディネーター:
(公社)中越防災安全推進機構 マネージャー・河内 毅 氏
パネリストには、上記の事例発表者2名を迎え、地域防災活動における課題や工夫、今後の展望について多角的に意見交換が行われました。
■顔合わせ会(20分)
最後に、避難所運営に関わる「地域・施設・行政」の三者が地区防災センター単位で集まり、相互理解と信頼関係の構築を図る「顔合わせ会」が実施されました。
日頃からの連携強化が、いざという時の迅速な対応につながることが改めて認識されました。
おわりに
研修会では、長岡市内の多くの防災関係者が一堂に会し、それぞれの立場から防災に対する理解を深める貴重な機会となりました。特に、実践的な地域事例の共有や、パネルディスカッションにおける率直な意見交換を通じて、地域ごとの課題や創意工夫が浮き彫りとなり、参加者一人ひとりが自らの地域における防災のあり方を改めて見つめ直す時間となりました。
また、避難所運営に携わる「地域・施設・行政」の三者が顔を合わせる場を設けることで、これまで以上に連携意識が高まり、いざという時に頼り合える「顔の見える関係」が着実に築かれつつあることを実感できました。
地域防災は、一朝一夕で完成するものではなく、日々の積み重ねと継続的な協働によってその力が培われていきます。今回の学びとつながりを、今後の活動へと確実に活かしていくことで、より強く、より柔軟な地域防災体制の構築へとつながることが期待されます。